チームコーチング⑤チームレジリエンスを高める【ICFコーチ監修】

チームコーチング5

協働なくして、チームの成果は生まれない

逆境に直面して、そこから立ち上がれないチームと、そこから立ち直り危機を脱するチームの違いはどこにあるのでしょうか。

私たちは、レジリエンスが高い個人が集まれば、チームのレジリエンスも高くなると思いがちですが、そうではありません。チームとして優れた成果を出すには「協働」が求められるからです。

チームとして優れた成果を出すには「協働」が求められる

優秀な個人の総和が優秀なチームとならないように、レジリエンスの高い個人の集まりがレジリエンスの高いチームとなるわけではありません。

チームレジリエンスは、関係性の中で起きていることを取り扱う必要があります。

チームの発展段階「タックマン・モデル」

チームの発展段階を説明するための理論としては、タックマン・モデル(下図)が有名です。

チームの発展段階「タックマン・モデル」

タックマン・モデルは、チームの成長過程を理解する有用なフレームワークですが、チームが逆境に陥った時にどのようにしてそこから回復していくのかは示していません。

さまざまな文献を見てみると、チームレジリエンスを高めるための方策として、いくつかの提案がなされています。例えば、チーム内でのコミュニケーションの促進、信頼関係の構築、目標の共有と明確化、学習と成長の機会の提供、リーダーシップの発揮などです。もちろん、このようなことは「より良いチームづくり」として必要です。

チームに必要な「対立」への対処力

しかし、感情的問題が起こった時に、それにどのように対処したらよいかという明確な考え方がないチームは、困難な状況から立ち直れないのです

ほとんどの場合、リーダーを含むチームの1人または何人かが、自分の立場や意見に固執し柔軟性がなくなると、チームのレジリエンスは低下します。

チームのレジリエンスが低下している様子

メンバーの多様性や個々人の強みを生かす適材適所だけでは、チームが苦境になった時に回復する力であるレジリエンスにならないのです。

もっとも大切なことは、感情的な対立が起こった時に、それを避けずに対話ができることです。具体的には以下のような能力をチームが身につけることがとても大切です。

  • チームのメンバーが不安や懸念、恐れを感じていても、チーム全体にそれらの感情を認める気持ちがあり、そのことについてチームで対話が出来る。
  • 対話の中で気づきを深め、自分の見方や考えを修正できる。

チームの再構築に必要な5つのプロセス

感情的な対立を避けずに対話ができる能力をオープンネスと言います。オープンネスは、自分自身への気づき、チームで起きていることへの気づきであり、それを隠したり偽ったりしないということです。

チームレジリエンスを高めるには、私たちが「チームのRe-Building Model」と呼んでいる5つのプロセスを体験することが役に立ちます。

チームの再構築に必要な5つのプロセス

この5つのプロセスを体験し、逆境に対してチームのみんながそれを乗り越えていこうとすることから、チームレジリエンスを高めていくことができるのです。

参考:ウィル・シュッツ「自己と組織の創造学」

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コラムの書き手:株式会社Being & Relationシニアパートナー波多江嘉之

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