チームコーチング⑥チームコーチングを実際に行って変化したこと【ICFコーチ監修】

チームコーチング6

チームコーチングの実際の進め方を、一つのケースをもとに紹介します。

クライアントからの依頼で「チームコーチングをお願いします」というのはほとんどありません。最初は、クライアントが、クライアントの言葉で感じている問題を表現し、何とかしたいという依頼から始まります。

とあるケース:経営者からのご相談

この会社は設立して数年しかたっていない、社員数10名ほどのサービス業です。依頼者である経営者からの問題認識として語られたことは、以下のようなことでした。

  • 管理者に、業務の優先順位の付け方とリーダーとしての自覚ある行動を身につけてもらいたい。
  • 社員は、人によって無駄な残業が多く仕事の質を上げるための努力が不足している。
  • 全ての社員に共通することとして、自ら創意工夫をして、より良い仕事をする努力が不足していると感じる。マインドや姿勢が前向きに変わることを期待している。
  • 組織としてはチームを2つに分けて仕事をしている。コミュニケーションと各チームの連携を更に強化したい。

このような問題意識のもとに、依頼事項は「全社員に対して社会人とは何たるかを教えてもらいたい」でした。

ご相談を受けて私たちが感じたことは、以下のようなことでした。

  • 経営者の方のお気持ちはすごく良く分かる。けれども、経営者の方から見た「困った社員」の方々も、きっと「何かに困っている」からそのような言動になっている。それは何だろう。本当に、社会人としてのスキル不足だろうか。
  • 個々人のマインドやスキルの問題だけにしていては解決しないのではないか。今起きていることを「みんなの問題」として自分たちで認識し、自分たちで解決していくプロセスでなければ本当の意味では変わらないかもしれない。
チームコーチングの様子

そこで、私たちは最初に管理者を含む社員の方々への「インタビュー」を実施し、組織の現状をどのように感じているのかを把握することから始まました。その一連の流れは以下の通りです。

ケースに対するチームコーチングの実際

ケースに対するチームコーチングの実際
  1. インタビューにより、組織の現状に対する社員の見方を把握。
  2. インタビュー結果を、経営者および幹部へミーティング形式でフィードバック。
  3. 弊社B&Rにてチームミーティングをデザインし、経営者へ提案。
  4. 現状に対する認識を共有し、社員自らが未来に向けての行動を選択する対話をファシリテーション。
  5. 全社員ミーティングを振り返り、幹部としての取り決めごとを確認。

コーチングの成果

経営者の役割のアップデート、管理職の⾏動変容、社員の⾃信の向上と関係性の深化につながりました。また以下のような声を頂いています。

  • 経営者:社員からの率直なフィードバックを受け、経営者としての役割や社員との関わり⽅を⾒直すきっかけになった
  • マネージャー:⾃分への期待が明確になり、不安が減って⾃信がつき、組織運営への貢献意欲が⾼まった。
  • 社員:⾃分の強みに対する期待を知り、⾃信が向上。率直なコミュニケーションが可能と実感し、相互の関係が深まった。

この一連のプロセスの後は、依頼者である経営者への定期的コーチングを実施し、管理者には弊社B&R主催の勉強会へ継続的にご参加いただいています。

チームメンバーの関係性がチームの問題を複雑にしているということは、依頼者もなんとなくわかっていても、そのような問題に対する対処法を十分に理解されているわけではありません。また、関係性に対する認知は当事者同士でもギャップがあるのが普通です。

チームコーチングは、データフィードバック、対話を主体としたチームビルディングやミーティング、ファシリテーションなど、さまざまな技法を組み合わせて問題解決に取り組んでいきます。

チームの「変化する力」を引き出したい方へ

チームや組織が継続的に成長していくためには、スキルの習得だけでなく、「リーダーのあり方」や「関係性」へのまなざしが欠かせません。

ポジティブチェンジコーチングは、リーダー・メンバー・組織に並走しながら、”自分たちで変化を起こし続ける力”を引き出す、法人向けの伴走型コーチングプログラムです。

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コラムの書き手:株式会社Being & Relationシニアパートナー波多江嘉之

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