チームコーチング②チーム成果を左右する3つの要素【ICFコーチ監修】

チームコーチング2

1on1での対話に加え、チーム全体に働きかけるには何が必要なのでしょうか。その鍵を握るのが「プロセス」に目を向けることです。

今回は、チームの効果性や共創力を高めるために、チームコーチングがどのようにプロセスに焦点を当てていくのかを紹介します。

チーム活動におけるプロセスとは

チームの効果性を高める研究で共通しているのは、チームメンバーが共同で知識を創造し問題を解決するプロセスの重要性です。この場合のプロセスとは、「意思決定」「メンバー間のコミュニケーション」「効果的な情報交換」「お互いの協力関係」「メンバー相互のフィードバック」などを含みます。

【チーム活動におけるプロセス】

  • 意思決定
  • メンバー間のコミュニケーション
  • 効果的な情報交換
  • お互いの協力関係
  • メンバー相互のフィードバックなど

チームのプロセスは、個人の働き方やチームとしての学習能力(メンバーが協力して知識を共有し、問題解決や目標達成に向けて活用すること)に強く影響を与えます。チームコーチングは必然的にプロセスの改善に焦点があたります。

チーム活動を見る基本概念「プロセス」と「コンテント」

プロセスという言葉は、チームや組織の変革を扱う一つの概念として、1960年代頃より広まったと言われます。チームコーチングでは、プロセス(process)という言葉はコンテント(content)という言葉と対比して使います。

コンテントとプロセスは、集団を扱うどのような場合にも重要な概念になります。課題や仕事上の要求事項やリソースはコンテントの側面になり、課題を遂行しているチームに起こっていることがプロセスの側面です。

プロセスとコンテント

チーム成果を左右する3つの要素

チームが的確に課題を遂行できるかは、3つの要因に左右されます。それは、仕事上の要求事項、リソース、およびプロセスです。当然ですが、仕事から来る要求事項によって、リソースやプロセスが決まってきます。例えば、野球のチームとバスケットボールのチームでは、求められるリソースやプロセスは異なります。

リソースには、個々のチームメンバーが持っているすべての関連知識、能力、スキルが含まれます。プロセスは、仕事の進め方・仕事に取り組む人々の対人関係能力・競争意識・欲求などによって影響されるすべての行為が含まれます。

ところが、プロセスは仕事からの要求やリソースと異なり、仕事が始まる前に測定したり評価したりすることができません。プロセスとは、一つの行動に続き、一つの行動が起きるという行動の連続であり、一つひとつの行動は、過ぎ去った前の行動によってかなりの程度決定されるものです。この一連のすべての行動が、仕事の遂行と成果に影響を与えるのです。したがって、チームリーダーはプロセスを見る眼を養い、プロセスがうまくいっていなければチーム全体でそのことを話しあうようにすることが求められます。

例えば、集団は自然とチームになるわけではありません。チームが効果的に機能するには、メンバーが持つ4つの懸念を解消することが必要と言われます。

4つの懸念

参考:ジャック・ギブ(カリフォルニア大学サンタバーバラ校、心理学者)

この4つの懸念が解消されないと、チームは個々人の能力を十分に活用することができず、また個人もチームに十分な貢献ができず、チームは期待されるパフォーマンスを発揮することができません。

チームコーチングが育む、自律自走する組織の力

自律自走のチームへの成長を目指すチームコーチングではチームメンバーが自分たちでプロセスを診断し、チームの問題を解決できるようになることを重視しています。

チームコーチングが育む、自律自走する組織の力

チームコーチングを実施することで得られるメリットは、期待する成果の創出やパフォーマンスの向上だけでなく、チームのメンバーが自分たち自身で自分たちのあり方や関係性、その背後にある考え方・固定観念を見直すことで、チームの問題解決能力や学習能力が高まることです。この過程を踏まえることで自律自走チームへの成長が期待できます。

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コラムの書き手:株式会社Being & Relationシニアパートナー波多江嘉之

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